2-B18 導電性／強磁性を併せ持つ毛状の入力インタフェースの提案

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鎌田航誠（公立はこだて未来大学），高橋治輝（立命館大学），塚田浩二（公立はこだて未来大学）

本研究では，安価な熱溶解積層方式の3Dプリンタで造形可能な細かい毛の集合体（毛構造）の拡張について提案する．これまで，導電性／強磁性を備える材料で造形した毛構造を使って，毛の触感を活用したタッチセンサや触覚フィードバックが可能なブラシを提案し，毛構造に入力機能やアクチュエーション機能を付与できることを示した．本研究では，デュアルヘッド3Dプリンタを使ってこれらの材料を同時に使用することで，導電性と強磁性の両方の性質を組み合わせた拡張が可能になり，毛構造をインタラクション研究に活用可能になった．本稿では，タッチパッドに手指の接触位置や撫でる方向を入力できる毛状インタフェースと，導電性と強磁性の両方の性質を利用することでタッチパッド入力中に毛先が変形する筆を作製した．